プロローグ

2/2
前へ
/2ページ
次へ
俺の妹はコミュ障だ。 兄である俺自身もコミュニケーション能力には自信がないし、学校ではボッチ気味だが、妹は輪をかけて酷かった。 中学校時代は、不登校 & ひきこもりも経験した筋金入りのコミュ障少女だ。 ストレス性の失声症も患い、今でも家族以外とはまともに喋る事も出来ていない。 そんな妹が、自分のコミュ障を直そう、高校では友達を作ろうと頑張るのなら、兄として当然応援するし、手伝いもする。 高校のクラブを見学に行きたいので、付き添って欲しいと妹から頼まれれば、もちろん嫌とは言えない。言わない。 (俺は妹にはちょっと甘い兄だった…………決してシスコンではないので勘違いしないように) そのクラブは、妹が前から興味を持っていた手話も学べる『手話コミュニケーション部』だ。 吃音症でドモリが酷すぎ、焦るとまともな日本語も喋れない美しい小柄な少女が部長をしているクラブでもあった。 見た目は小学生なのだが、実年齢は十八歳の合法ロリであり、映画などは小学生料金で観るという、犯罪スレスレ、いや、アウトの女が部長をしているクラブでもあった。 ――これはコミュニケーション能力に著しく問題ありまくりで、イロイロ残念なコミュ障美少女達と俺の残念系青春コメディ。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加