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ジリリリン…
ジリリリン…
いつも通りソファーで寝ていた俺は不快な音で眼をさました
眠たい眼を擦りながら、音の出所を確認してみる
この不快な音を発しているのは、事務所に1つしかないテーブルの上に置いてある昔ながらの黒電話だ
中古屋で見たのを気に入って購入した…
まぁ、今はどうでもいいがな…
そんな事を考えながら時計を見ると
6時…
「おいおい…」
よし、とりあえず無視だな…
経験した人もいるかもしれないが早朝に電話してくる奴にはろくな奴がいない
偏見だけどね!!
ジリリリン…
ジリリリン…
いまだに鳴ってる黒電話を横目に
俺はソファーの背もたれの方に寝返りをうち
不快な音から逃げるようにクッションを頭から被った…
ジリリリン…
リ…ン
ふぅ、気持ちを察したのか電話は切れた
さて、もうひと眠りだ…
ジリリリン…
ジリリリン…
また例の黒電話がなり始めた…
ここまでくると気に入って買った物すらも、イライラの対象になる
ジリリリン…
ジリリリン…
「誰だよ、まったく…」
諦めてソファーから立ち上がり、憎き黒電話の前に仁王立ちになりいつもより乱暴に受話器を取った
ガチャッ…
「早朝から何の用ですか?ゴミ出しの依頼は受けてませんが!?」
苛立ちながらそう、いい放つ
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