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「ここは・・・・・どこだ?」
俺、坂崎灯呂斗(さかざきひろと)はギリシャ風の大理石でできた場所にいた。
「俺は確か、昨日寝て・・・・・・あれ?、思い出せねぇ・・・・・・なんなんだ?、このモヤモヤは!!」
俺は頭を抱えながら叫ぶと突然、俺の目の前に扉のようなものが現れた。
「ん、なんだこれは?」
俺はドアから離れて言うと、ドアをよく観察し始めた。
(ドアノブとかもないな・・・・・・ん?、なんなんだこの中心にあるマークは?)
突然現れたドアの中心には漢字の『天』と『死』を混ぜ合わせたようなマークが書かれていた。
「もしかして・・・・・・夢か?・・・・・・いや、こんなリアルな夢なんかねぇだろ…」
俺は苦笑しながら突然現れたドアを見ながら言うとドアが突然光り始めた。
「な、何だ!?」
俺は顔を腕で隠しながら光っているドアを見ると、ドアが徐々に開き始めた。
「開くのか・・・・・・う!?」
俺は顔を腕で隠しながら言うと同時に完全にドアが開くと光がさらに強くなり俺は目を閉じると光が収まったのか、眩しくなくなったので目を開けると、そこには金色の髪で緑色の瞳に白い布に身を包んだ綺麗な若い女性が何かの紅い革の本を右手に持って立っていた。
「貴方が、えっと・・・・・・サカザキヒロトさん?」
彼女は紅い革の本を見ながら俺を見て言うと彼女は、俺に微笑んだ。
「何で、俺の名前を?」
俺は彼女を見て言うと彼女は、クスッと笑った。
「だって私は『神』ですもの、何でもわかりますよ?」
「『神』?」
(何言ってんだ、この人?もしかして・・・・・・中二病の人か?)
「私は中二病ではないですよ?」
「え!?」
(何でわかったんだ?もしかして読心術?)
「読心術じゃないですよ?私は貴方の心の声を聞いていただけですから・・・・・・」
「はぁ?」
(心の声を聞いた?んなわけ・・・・・・)
「あるわけないと、貴方は心の中で言います」
(・・・・・・ない!?何でわかったんだ?)
「だから、さっきから言ってるじゃないですか~私は『神』ですって」
「なんか証拠でもあるの?」
(どうせさっきのは読心術の類いだ)
「はぁ~、じゃあ何をしたら信じてくれますか?」
「そうだな・・・・・例えば炎の剣をだすとか・・・・・・死神をだすとか・・・・・・」
俺は顎に手を置きながら彼女に言うと彼女は微笑んだまま左手を上に掲げた。
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