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「じゃあ、いきますよ・・・・・・来なさい『神の焔』、ゴッド・ヴォル!!」
そう彼女が低い声で言うと彼女の左腕に炎が渦をまき彼女の左手の掌(てのひら)に炎が集まり剣のような形に炎が形を変えて、完璧な剣になった。
その剣は刀身に緑色のラインが入っていて、持ち手の上の部分に蒼、翠、朱の色が何回も繰り返し色を変えている宝石のような物が嵌め込まれていた。
「どうです?信じてくれましたか?」
「いいや、まだ、信用できねぇな・・・・・・死神を出したら信じてやる・・・・・・」
「いいですよ、言われなくても呼ぶつもりでしたけど・・・・・・」
そう言うと彼女は炎の剣、ゴッド・ヴォルを大理石の地面に突き刺すとゴッドヴォルを中心に魔方陣のようなものが現れゴッドヴォルがまるでドリルのように回りながら魔方陣の中に入っていって完全に中に入ると魔方陣が紫色に輝きだして、俺は反射的に顔を腕で隠しながら魔方陣を見ると、魔方陣の中央から後ろ姿だが黒いフードを被った頭が出てきて、数秒すると黒いレインコートみたいな服を着た体全部が魔方陣から出てくると魔方陣がガラスのように粉々になって消えた。
俺は魔方陣から彼女、いや神と出てきた死神?に視点を戻すと
先程まで微笑んでいた神はまるで人形のように無表情で魔方陣から出てきた死神?に氷のような視線を浴びせていると、俺の視線に気がついたのか俺を見て微笑むとすぐに死神?の方に神は視線を戻すとまた無表情に戻った。
「なぜ、呼ばれたかわかっていますね?」
「はい・・・・・・もちろんです・・・・・・」
神は視線を俺に向けると微笑みながら俺に近づいてきた。
「ヒロトさん、もう信じてくれましたよね?」
「あぁ・・・・・・信じるよあんたが『神』だってことを・・・・・・」
俺がそう言うといつの間に来たのか、神の後ろに死神?が立っていた。
「ヒロトさん、貴方は昨日のことを覚えていますか?」
「あぁ、覚えてるぜ?」
俺は何が言いたいのかわからなかったが、非常に嫌な予感がした。
「ヒロトさん・・・・・・非常に言いにくいんですが・・・・・・貴方は昨日の午後12時45分32秒に・・・・・・『死にました』・・・・・・」
「はぁ?俺が死んだ?・・・・・・おい待てよ、これは夢だろ・・・・・・痛て!!、夢じゃないのかよ・・・・・・」
俺は神の言葉を聞いて頬をつねると、痛みを感じた・・・・・・つまり俺は本当に死んだのか?
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