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「なぁ、これって何だ?」
祐平はそういって何かの頭蓋骨を見せてきた。
「人間じゃないか?迷い込んで謎を解けずに飢えたんだろ」
「変に生々しいな。でもこれは人間のものだよな」
この会話を境に俺と祐平は話もせず、この遺跡を探索していた。
ドガーン!!!!
突如、謎の爆発音が起きた。
そして、俺達は瓦礫に囲まれていたにもかかわらず、俺もあいつもあわてることなくそのまま突き進んで行った。
そこに瓦礫なんてないかのように……………
どうやら、最奥部に着いたらしい。そこには白い、どこか神々しい虎が居座っていた。
「汝、ここへ何しに来た」
「!?」
「なるほど、ここに来る事は早かれ遅かれきってたらしい。」
「汝が我が古き友人の子孫か。我が試練を受ける権利を認めよう。片島郷とやらよ。この部屋で友人を我から守りきれ。」
「祐平、お前はどうやら捕らわれの身らしい」
「なんだこれ!!体が全く動かねぇ!」
「試験は始まっておるぞ!」
なんだか知らないけど、この虎から祐平を守りきらなきゃならないらしい。武器なんて持ってきてないしなぁ、どうしよう。
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