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公園のベンチに並んで腰掛けると、私の部屋を指差す。
「あそこに住んでるの。広くはないけど居心地良いんだよ。」
「……。」
「この公園でのんびりするのも好きでね。
お昼間だと賑やかなんだけど、流石にこの時間になると静かだね。」
随分暗くなった公園には、私達しか居ない。
幾分涼しさを増した風が、地面に残る暑さを連れ去っていく。
「……宇多さん。すみませんでした。」
私は、要君の謝罪に頭を横に振った。
「要君、ここまで来てくれてありがとう。
私の方こそ、色々ごめんね……。」
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