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「大輔、とりあえずは昨日話した通りだ。
シーン6と、シーン13のラストを見て決める。」
「了解。宜しくね、シンデレラガール。」
「……シン、デレラ?」
「そう。
圭さんがコネもなくオーディションしてくれるなんて、本当空から槍が降ってくる位ありえないことなんだから。」
麻生大輔は、私の肩を馴れ馴れしく叩くと、身体を捻ってストレッチを始めた。
この劇団の男達は。
容姿端麗なだけで、まともな奴がいない。
内心、頭を抱えてみたけど、私がそんな難関オーディションに受かる筈もない。
今回は勉強、とっとと終わらせて身の丈に合った劇団を探せばいい、なんて一人開き直る。
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