第一話 同じ時を刻む君

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学校の正門を通り過ぎてしばらく行くと、学校の敷地の見取り図を配っている先生が立っていた。 入学式はどうやら体育館で行われるらしい。 「ありがとうございます。」 私は先生に軽く礼をして体育館へ向かった。 体育館へ向かう途中春の陽気に頭でもやられているのか、何人かの男に声をかけられた。まだ入学式も始まってないのに…… コレだから男は嫌だ。 私は全部キッパリ断って相手の春の陽気で浮ついた心を粉みじんにしてやったけれど…… なかにはキッパリ断りきれない子もいるのに。それ位は察して欲しい。 そんな事も解らない馬鹿には女友達すら出来ないわ。
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