第一話 同じ時を刻む君

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「嫌がってるじゃない。やめなさいよ。」 「嫌がってなんかないよな?」 私の後ろで自称男の女の子は目に涙を浮かべ、震えていた。 「これのどこが嫌がってないのよ?あなた馬鹿?」 「あぁ?なんなんだよ?」 そう言いながら男はこちらに寄ってくる。 「よらないで。虫唾がはしるわ。」 そういって手で払う様にする。 ……吐き気してきたわ。魔法で黒焦げにしてやりたいけど……問題は起こしたくない。 だったら使いたくないけど…… あの『魔法』使うしかないか… 魔力を集め魔法陣を展開させる。 「二度とこの子に関わらないで。」 魔法を発動させ、私は相手に言い放った。 「え?……あああっ!!うわぁぁっ!」 馬鹿は悲鳴を上げて逃げて行った。 軽く魔法で幻覚見せてやったけど……この魔法使うと異様なまでに体力消耗するのよね。だから使いたくなかったのに。 でも本当に面倒くさいのはこれからね……
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