102人が本棚に入れています
本棚に追加
「嫌がってるじゃない。やめなさいよ。」
「嫌がってなんかないよな?」
私の後ろで自称男の女の子は目に涙を浮かべ、震えていた。
「これのどこが嫌がってないのよ?あなた馬鹿?」
「あぁ?なんなんだよ?」
そう言いながら男はこちらに寄ってくる。
「よらないで。虫唾がはしるわ。」
そういって手で払う様にする。
……吐き気してきたわ。魔法で黒焦げにしてやりたいけど……問題は起こしたくない。
だったら使いたくないけど……
あの『魔法』使うしかないか…
魔力を集め魔法陣を展開させる。
「二度とこの子に関わらないで。」
魔法を発動させ、私は相手に言い放った。
「え?……あああっ!!うわぁぁっ!」
馬鹿は悲鳴を上げて逃げて行った。
軽く魔法で幻覚見せてやったけど……この魔法使うと異様なまでに体力消耗するのよね。だから使いたくなかったのに。
でも本当に面倒くさいのはこれからね……
最初のコメントを投稿しよう!