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「そんな風に見えましたか……ですが……」
「ひどいっ!ひどいぞっ!ガタさん!!!」
川辺がフォローしようとする言葉を遮りチャラ男が声を張り上げた
「魅力がないって!女の子に向かって失礼だ!
確かに、春希ちゃんはガタさんとは娘さんくらい歳が離れてるかもしれないけど!
よく、見てよ!彼女は魅力的だよ!宝石だよ!」
その言葉を聞いた中年男はため息をついて言った
「翔悟……お前、女にフラれすぎて〝見境〟なくなっちまったか?」
「何言ってんだ!ガタさん!彼女は本当に魅力が……」
チャラ男が言い終わる前に川辺が喋り出す
「そう、僕も〝彼女〟には魅力を感じました…だからスカウトしたんですよ。」
「…………ボスがそこまで言うのなら……」
中年男は渋々、納得した
「…という訳で、みんなに認められ胸を張って新入社員になれるね!」
川辺は普段の氷のような顔からは想像もつかないような笑顔で春希を見ていた
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