初めての…

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「どっ…どちらに行かれるのですかっ?」 「志乃さん!敬語はダメだよ!」 「ハイ…」 「今日の行き先は秘密!着いてからのお楽しみね」 私…虹太君と並んで歩いて大丈夫かしら? ちゃんと釣り合ってる? 通り過ぎる窓ガラスに二人が映る度、私はドキドキする。 虹太君に恥をかかせてないかしら? こんなオバサンと手なんて繋いで… でも…人の温もりって、こんなに心地よいものだったのね… 誰かと触れ合ったり、手を繋ぐなんて…… 久しぶりすぎて忘れてたわ。
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