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「なつかしー…」
1人暮らしを始めてから約1週間がすぎ、ようやく日々の生活が落ち着いてきたころ。
部屋の整理をしていたら、本の隙間からこんなものがおちてきた。
当時、小綺麗に靴箱に入ってたそれを、鞄の中に入ってたお気に入りの本の間に急いで挟んだのを覚えてる。
確か、あれは中学2年生の春ごろの出来事。
桜の花びらが散てたような。
その季節にあわせたのか、それともその文面にあわせたのか、薄い桃色の紙の上に端正な字で綴られた告白のことばの数々。
いわゆるラブレターってやつを貰うのはあれが最初で最後なんだと思う。
「まだとっといてあったんだ」
もうどっかいったんじゃないかと思ってたけど。
久々に見た。
ていうか、初めて読んだときからこの手紙を開いてない開いた記憶がない。
だってやっぱさ、恥ずかしんだよね、これ。
『心の底から』とか『ずっと』とか、4年たった今でもちょっとドキドキする。
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