自傷の時間

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彼女は制服を直し ずぶ濡れのまま 家を出た。 外も大雨だから 関係ないや。 包帯買いに行かなきゃ。 『フフッ…。』 ゆらゆらと ふらつく足取りで 道路を歩く。 雨に打たれて 血が薄まりながら流れ出す。 シタル水 シタル血 擦れ違う人々は彼女を見て 振り返る。 視線なんか しらない もう慣れたから。
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