其の壱

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莉「えっほ えっほ …見えた!もう着くからな!」 はげ山から一番近いとは言ってもそれなりに距離がある。 まぁ、子供の効率のいい身体なら楽なんだけど。 莉『母さん仕事か…どうしよ… 渓路、ちゃんと呼んでくれたかな…?』 恐る恐るだけど、おでこに触ってみた…うん。熱は…分からない… 自宅まで、走って帰ったのと元々の体温が高いのもあり、比べても差が… 見ただけで体調を当てるなんて芸当。まだ、幼い少年にそんな判断は出来ない。 少し眉間にシワがよっていて、顔が赤めの少女はどこか辛そうだ…というのは分かるが はたから見ると悪夢でも見ていて魘されているのか?程度の変化かも… 六「着い…た…降りでぇ…」 結「えー窓の…ぇん…縁側まで。って約束だよ!」 六「降り゙ろよー…俺…莉桜みたぃニ…体力ない…から…」 結「もぉ~男なら体力ないとーもてないよ?」 六「ぅぐ…‥…‥おぉぉおおお! ??!…っわ!?」 ズッサー… 結「イタっ…くなかったけど…! 六徒!急に走らないでよ!…って、だいじょーぶ?」 莉「なにしてるんだよ?這い這いか?…うわっ血!下!鼻血! 人ん家の庭でなにしてるんだよ!」
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