其の壱

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六「そこ…座るよ…」 莉「ティッシュか?ティッシュだな!?」 六『コク』頷く 結「えっ、もしかしなくても私のせい? アノ…鼻血出た時は上向いて冷やした方がいいんだって!」 六『それ違う… フリフリ』首振り 莉「ほいっティッシュ!~ッ命中!!」 何枚かをクシャッと丸めたものを投げ付けた! 大人が見ると、無意味且つ、不愉快にさせかねない行動に出るのも無邪気の特権 結「えっと、じゃぁ…あの、吸って吐くやつ!二回吸って…」 莉「それ、マヨーズ法!」 六「グブッフ!ガフッ!ガヘッガヘッ!」『ラマーズ!!なんで莉桜が!』 結「うぎゃっ!!血ぃ吐いた! どうしよ?!莉桜!六徒が死んじゃう!!六徒!!どうしよ!私のせいで?!」 キュッ どうやら、例の車が到着したご様子。 東「はい、着いた。道具持ってくから先、行きなぁ」 渓「うん」 背の高い車から飛び降りる渓路少年。路面が凍ってないにしろ雪で多少、滑りながらよろっと着地して、胸を撫で下ろす‥‥ ちょっとした事でもひやひやさせられるのは、いつも上の人達。 渓『なんだろ?騒いでるなぁ……』「おーい!」 結「あっ!渓路、渓路!六徒が!死んじゃう!!」
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