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「そうゆうのいいから…結べた。行こう。」
「ですな?ですなですな?…行こう!」
その元気は何処から湧いてくるのやら…
途中、何度も走ろうとして転けそうになる莉桜をその度に支える六徒。
合歓木家の末っ子で一番のしっかり者は頼りになる。
「知ってるか?後、何年かしたら土曜日も休みになるんだぜ!」
「ふーん、今は、4月じゃないぞ。」
「本当だって!絶対なるんだって!夢で見たから絶対だって!」
「それが本当だったらお前、テレビ出れるぞ。」
「うおー!!テレビ!あ、結南の家だ!」
「あ、また、靴紐…莉桜、ピンポン押してくれ。」
──ンポーン
・・・・
『はい?どちら様ですか?』
「あ、えと、その…」
{六徒、オバサンだ…}
「あ、あの結、ユナ!結南ちゃ…結南さん居ますか!」
『フフッ…はい、呼んできます。少し待っててね。』
・・・
「焦ったー!でも、六徒の声、ユゥ!ナ!ってなってたぞ!ハハ」
「お前、それ言…喋るなよ!」
「じゃあ、俺がオバサンって言ったのも喋るなよ!」
「2人共、丸聞こえだよ?」
子供の頃、こんな程度の低い会話してましたよね?
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