其の壱

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莉「うおー!めっちゃ沈む!!」 結「登りにくいね?」 はげ山こと御門山の高さは100メートル弱。 木があまり生えてないからはげ山。 六「もうすぐ上だから…この近くに穴、掘ったよな?」 莉「五円岩の近くだっけ?」 結「岩だったらあそこにあるけど、穴ってなぁに?」 五円岩は、単純に穴の空いた大岩。それだけだったらドーナツなのだが、穴に昔のお金(寛永通寳)とかが大量に入っていた。 それを最初に見つけたのが莉桜と六徒の2人。 それから発掘隊が来て、山をはげ山にしてしまった… 莉「洞窟、作ろうとして掘ったんだ。」 六「直ぐ、石ばっかり出てきてそんなに掘れなかったけどな。」 結「へぇー 足跡、岩のすぐ近くにいってるよ。」 六「ん?…あんまり積もってないな。足跡。」 現在も雪は降り続いている。 莉「ん?新しいやつってこと?」 結「近くにいるの?雪女!!」 六「そんなんいないから。」 莉「雪男かもしれないぞ!」 『─ぁ─ぇ…』 六「怖がらせようとか、そうゆうのはいいから!」 結「ん?何が?」 『だ──ぁ』 六「え?誰の声?莉桜、聞こえたよな?」 莉「岩だ!すぐ近く!」
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