其の壱

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六「そこ!そのあたりに掘ったはず!」 … 莉「居た!!大丈夫か!?おい!!」 雪が穴の中まで積もりクッションの役割をしたのだろう。 でも、少しばかり柔らかすぎる雪に埋もれ自力で出られず、更に新雪が上から積もりで体力も奪われ、このまま…と、考えた矢先の出来事。 ??「寒い…」 莉「おい!手、出せよ!」 結「その子なに!?大丈夫なの!?」 莉「いいから、手伝えよ!!」 手は上げた…眠たい…どれくらいここにいるだろ?… うるさいな… ・・・・ 温かい…? 揺れてる…誰だろ? 六「その子、どうするんだよ?」 莉「とにかく、家に運ぶ!」 結「お医者さん呼んだほうがいいよ!」 …… 渓「おーい!」 莉「渓路!それで先、降りてお医者さん!」 渓「え??誰かケガした?」 (橇、持ってきてる。) 六「トニックさんのとこ!先行って…えっと…莉桜の家に呼んで!」 渓「ェェ?エ?うぅーうん。分かった。?」 六「よし。莉桜、コートだけじゃ寒いだろ?カイロ持たせとけな。」 結「私は寒いからヤだよ?」 謎の少女にコートを被せて、莉桜がその子を負ぶる。 あと、カイロを持たせてはげ山から一番近い、不動山宅へ…
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