第一話 ヒミちゃん大地に立つ!

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その夜、空には多くの星が流れていた。 「おおお…、ナステカ様じゃあ…。ナステカ様の怒りに触れてしまったのじゃあ…!」 名も無き村の村長は、その圧倒的な光景の前に自らの存在のちっぽけさを知り、ひれ伏した。 「お前等も、早くナステカ様に許しを乞うのじゃああああ!!」 だらだらしている村の若衆に、村長は激怒する。 (全く、最近の若者はたるんどる!) 村長はやる気の無い若衆達に何とか渇をいれねばと、いきり立っていたのだ。 (ったく、このじーさんもいちいちうっせーなー) 反面、若衆達の心境はこんなもんだった。 「ナステカ様、ナステカ様あああ!!」 そんなこととはつゆ知らず、村長は最近ハマりだした新興宗教の神に対し、必死に祈りを捧げていた。 そしてその時―― キラリと空がいっそう強く瞬き、一筋の光が徐々に近付いてきていた。 「んあ、なんだあれ?……おいやべーぞ!段々こっちに向かって――」 若者の1人が叫んだが、遅かった。 ドォンという激しい音とともに、光は名も無き村の大地に突き刺さったのだ――
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