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因みに、俺等の服装は何時もの制服。
島に着くまでは制服を着てなければいけない。
「将輝。起きてるか?」
瞑っていた目を開くと、担任の諏訪先生が上の荷物を入れるところに手を付き、俺を見下ろしている。
諏訪先生は何故か、俺の事を名前で呼ぶ。
まぁ、気にしてないが。
俺が寝惚けながらぼんやりと諏訪先生を見上げていると、先生はふっと笑い、俺の頭に手を伸ばしてくる。
その手は俺の頭に置かれ、優しく撫でてくる。
それに目を細めると、先生はクスリと小さく笑う。
「寝惚けてないで、起きろ」
先生の声が、耳に心地好く入ってくる。
その声に促され、小さく欠伸をして倒していた椅子を起こす。
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