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タッチパネルに視線をやっていた渡部が、横目に春へと視線をやり、冷ややかに告げる。
「やだなぁ、なんかするように見えるー？」
言われた本人はヘラヘラと笑ってるが。
渡部は注文を終えたのか、隣の綿貫にタッチパネルを渡し、春にちゃんと視線をやる。
「見えるから言ってんすよ。見えなかったら言ってません。アンタ、下心丸見え」
渡部は呆れたような口調で春に告げる。
渡部の洞察力は家柄故か、生まれ持ったものなのか。
どっちにしろ、流石、と言える。
「なんでこんなの連れてきたんすか？」
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