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「キスでもして甘えて強請ればくれんじゃねぇの」
「は?」
なんてことないとでもいう感じで言う相楽先輩に、渡部が思い切り顔を顰める。
「嫌に決まってんだろ、そんなこと。アンタがやれよ」
「なんで俺がそんなことすんだよ。渡部だから意味あんだろ?」
盛大に顔を歪める渡部と、ニヤニヤと楽しげに笑う相楽先輩。
つかやるのが当然みてぇな話になってるが、それはそれで問題だと思うんだが…。
「そこまでして欲しいとは思わねぇよ。つかそんなことさせるなら俺が将輝にキスするし」
「何言ってんだよ、アンタ…」
成澤先輩も顔を顰めて言うが、渡部がそれに疲れたような、呆れたような表情を浮かべる。
渡部が疲れた様子で溜息をついたかと思うと、何を思ったか唐突に、俺に視線を寄越す。
「綿貫、今夜泊めてくれ」
物凄く真剣な顔で言われたんだが、一体何があるっつーんだ?
訝しく思い眉を寄せると、渡部は相変わらずの真剣な表情で俺を真っ直ぐに見据える。
「その変態と同室なんて、身の危険を感じる」
成る程、と納得しかけるが、思い直してちらりと相楽先輩に視線をやる。
相楽先輩は何やらニヤニヤと相変わらず楽しげに笑って、こっちを眺めている。
「渡部、お前の隣に居る変態が俺の同室だ」
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