運命

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「誰にだって……未来は……あるのよ……ここでくじけちゃ………だめ…………頑張って」 母は最後の力を振り絞って言った。 男の子は「これで終りなんてやだよ、やだよ」泣きながら言った。「公太………………がん……ばっ…………………てね………」 母は目を閉じた。その瞬間男の子は泣き崩れた。そう、父さんの母が死んだ瞬間だった。僕は泣きながら男の子に言った。 「頑張って、お母さん言ったよね。くじけちゃだめって、頑張ろ」男の子は泣きながら「うん………………かあちゃんの分まで頑張るよ😢」 僕は自分自身の事を思い出した。そう自分もこんな状態だったのだ。父は母の死を乗り越えた。生きていこうと、頑張りを見せた。僕はみせられないのか?いや、小さい子どもも出来たのに僕が出来ないわけなイ。僕も乗り越えよう。 ……そう思った瞬間僕を光が包んだ。
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