佐藤拓海―妹を殺さないで―

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次の日、また次の日と本城里織は俺にアプローチを仕掛ける。俺はひたすら無視して友達を見つけ出し、逃げるように友達に話しかける。いつの間にかこれが普通の日常となっていた。 「ねえ、佐藤君…」 「俺は妹と二人暮らしなんだ!俺が居なくなると妹が困る。ほっといてくれよ!」 俺はついに本城里織に付き合えない事実を言った。すると思わぬ返答がきた。 「妹さんが居なくなれば付き合うの?」 俺は身震いした。この女は何を言っているんだ。俺は一歩後ずさった。 「ねえ、佐藤君…どうなの?」 俺はすぐに友達を探した。見つけたから逃げようとしたが、彼女が俺の腕を掴んでくる。 「離せよ!」 俺は掴んできた手を振り払い逃げるように友達と話した。
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