佐藤拓海―妹を殺さないで―

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帰り…俺は本城里織の言葉を忘れられない。 「妹さんが居なくなれば付き合うの?」 彼女の目は本気だった。俺は家に帰り妹の櫻を探した。櫻を見つけると何故かほっとした。櫻は俺の大好物のカレーを作ってくれてる。 「櫻…毎日ありがとな。大変だろ?手伝おうか?」 「大丈夫だよ。お兄ちゃん料理苦手でしょう。」 妹はカレーのルーを味見して笑顔で言った。 「一番いい出来だよ。」 俺達は笑顔になった。そして笑いあった。そして決意した。明日で本城とはきっぱり縁を切ろう。
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