第一話

4/8
前へ
/8ページ
次へ
「ふむ……なるほど……」 依頼人の出ていった事務所内で、主人は冷めたコーヒーを一口。柄にもなく色々考えている主人のその様は中々滑稽である。 先程の話を説明しよう。依頼人の名は春名雪さん。19歳の女子大学生らしい。吾輩のπ-eyesの測定によるとEカップ。 主人もだらしなく鼻の下を伸ばしていた。吾輩もカメラなるものが使えたのならば、決定的1枚を捉えていてやったのに…… おっと、話がずれたな。失敬失敬。 依頼内容は、最近誰かの視線(いやらしい)を感じたり、つけられていると感じたりするそうだ。 簡単に言うとストーカーだな。3ヶ月ほど前にもあった依頼だ。 どうやら、吾輩の情報収集能力を披露するときが来たようだにゃ! ……噛んだ。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加