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「ポン、君はどう思いますか~?」
これからの捜査の予定を考えていた吾輩を膝にのせ、ぽんぽんと優しく叩くように撫でていた主人が吾輩に訊いた。
……どうもこうも、ストーカーで確定だろう。
「にゃ~?」
「彼女、何か隠しているように見えたんですよね~」
主人は、嘘をつくのは下手くそだが、嘘を見破るのは尋常じゃないほど上手い。なるほど、主人がそう言うのならば、あるいは彼女には何か他人には言えない秘め事があるのかもしれないな。
だが、例えそのようなことがあったとしても、何事も行動を起こさねば始まらない。
吾輩は主人の膝から飛び降り、事務所を後にした。名探偵ポンの出陣である。
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