第一話

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※ここから猫語に切り替わります。猫語終了は猫の会話が終わり次第追ってお知らせします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 吾輩は茶色い毛をした雌猫、テルミに話し掛ける。テルミは商店街東地区の情報通。東地区と言えば、この辺りのオシャレスポット。 女子大生の依頼人なら必ず出入りしているはず。 「やあ、テルミ。最近どうだい?」 「あら、ポンじゃない。相変わらずのメタボっぷりね」 失敬な。なんという社交辞令。いや、ただの悪口だな。 「少し聞きたいことがあるんだが……」 「何?あたしの情報は安くないわよ?」 ……この雌猫タヌキめ…… 「わかっているさ。鰹節2パックで手を打とう」 「あら、ケチなあなたが偉く奮発するわねぇ」 ふん、どうとでも言え。
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