劉備、出逢います。

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「その小さな物から火をだした物の事だよ」 東方が手に持った100円ライターを指差しながら、母親は初めてみたような顔をしていった。 そういえば、これドッキリだったな。そういう設定で話が進んでないと考えると今の質問も納得がいく。 「これは俺の国で生産されている自動発火装置です・・・・こんな風に」 東方はライターから火をだして見せながら、母親に渡す。彼女は見よう見まねで火を出して、火が出ると驚いている。 なかなかの演技力だ本当に初めてみたような驚き方にしか見えない。将来はトップ女優も夢ではないだろう。 「あんたの国はえらい発展しているんだね」 「それほどでもないですよ・・・火点けたら、次は何をしたらいいんですか?」 母親から、ライターを返して貰った後に次やる事を尋ねる。 「特にないから、奥で座って待っといてくれ、すぐに劉備も行くから話相手にでもなっといてやってくれ」 母親にわかりましたといって、奥へと進む。劉備は母と共に筵を編んで生活をしていたと史実には書いてある。 だからか、部屋の中はわらなどの筵の元になるものが沢山地面に散らばっていた。
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