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「・・・・ごちそうさまでした」
「お粗末様でした。私は直してくるからあんたは劉備とで親睦を深めときな。しばらく同じ屋根の下で過ごすんだから」
数分して鍋の底が見えるくらいになり、劉備が最後の一杯を注いだため東方は箸を皿の上に置いて手をあわす。
あっさりして美味しかったが、現代人の俺からしたら肉が入って欲しかった。
居候である俺がそんな事を言えるわけもなく、皿を持って洗面所に向かう母親を後目に思った。
母親はそう言って出て行った為、静かな、いや劉備のスープを啜る音だけはする。
「ごちそうさま、そういえば東方って何歳?」
「今年で17歳だが」
「それじゃあ、私と同い年だね」
「見た目より歳とってるんだ、12~14くらいかと思ってた」
「そんなに私って若く見える?」
東方の発言を聞いて、劉備は嬉しそうに笑う。女子は若く見える事が嬉しいと聞いた事があるが本当のようだ。
それにしてもなぜか笑顔が輝いてみえる。今までの女子じゃこんな物は見えなかったぞ。
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