劉備、出逢います。

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「・・・・・・・・えっ、劉備? 君が?」 今日は無駄に驚く事が多い、誰がこんな女の子を劉備だと予想できる。 いや、もしかしたらドッキリじゃないのか、一般人にドッキリみたいなテレビを最近観た事があるし。 そうだ、そうに決まっている。多分これは授業中寝ている生徒を連れ出して、タイムスリップしたと思わせる的なドッキリなんだ。 そうとわかれば、三国時代の模擬体験が出来るんだからそれに騙されたフリをしてあげよう。 劉備が女にされているのは、少しばかり気に入らないけど。 東方は1人で勝手に納得し、腕を組み首を縦に振り始める。 「はい、名を備、字を玄徳。母から私は 中山靖王の子孫にあたると言われております」 「俺は東方と言います。この国の東にある日本という国からやって来ました」 「ニホンですか、そのような国があるのですね」 「えぇ、この国よりはかなり小さな島国ですけど・・・・それで言いにくいのですが、道に迷ってしまいよろしければ村まで案内して頂けませんか?」 「それは大変ですね、これを終わるまで待ってもらってもらえますか?」
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