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「いいですよ、手伝いましょうか?」
「いえ、これで最後ですので・・・よし、行きましょうか」
自称、劉備は持っていたタオルを空中で絞った後に近くに置いてあった木で出来た籠に入れる。
その籠を抱くようにして持ち上げ、こちらの方向を見ながら立ち上がった。
「ここか・・・・普通の村ですね」
劉備に連れられて森を出て、着いた村は木の家が十何軒か並んび、時折商人が物を売っているテントがある特質のない村。
とてもじゃないが、こんな萎びれた村からあの劉備が生まれたとは思えない。
「住めば都っていうじゃないですか・・・ここから出た事がないから他を知らないんですけどね」
そういう人って大抵都会に出ていったらもう帰ってこないって事が多い。
歴史書で劉備が実家に戻った事があるとか一度も聞いた事がないし。
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