プロローグ

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「そこまでする必要はありますか?」 誰かが鬼の一族のリーダー、クレイに言った。 クレイは、鬼の中で最強とうたわれた奴だ。 俺はこいつのこと好きじゃないんだけど。 まぁ、考え方は嫌いでも鬼としては嫌いではない。 人間を奴隷にするのは俺にとってはどうでもいいことなんだが。 だいたい、そんな利益はないとおもう。 「人間は今まで俺らをこけにしてきた。それは、ここにいる奴ら全員わかっていることだと思う。」 「コケにされてきたとはいえ、奴隷にするのは間違ってます!」 「じゃあ、聞くが。人間は犬や猫をかっているだろう。あれは、犬や猫の権限はない、ただ買われた人に従うまでのこと。それだって、今からおれらがやろうとしていることと何が違うのだ。」
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