6614人が本棚に入れています
本棚に追加
ある人は帰りの準備をして。
ある人は中学の頃の友達と会話をしたり。
ある人は女子に囲まれ(葛城死ね!)
ある人は机に顔を伏せて寝ていたり。
三者三様という言葉があるが、ホントに凄いと思う。
さてと、俺は帰るかなぁ。
俺は机の横にかけていたスクールバックを手に取って机の上に置いた。
チャックを外してバックを開けて筆箱などをしまう。
「ねえ、関さん。この後もし暇だったらお茶でもしない?」
美姫を誘って帰ろうと思い後ろを向くと葛城が美姫に話しかけていた。
「亮と帰るから今日は無理。また今度誘ってよ」
「えぇ!?そんなのいつでも出来るじゃん……そんなことよりも他の女子も来るよ!仲良くなるチャンスだよ」
なおも、グイグイと誘っている葛城のクソ野郎。
「そんなことよりも……?今、そんなことよりって言った?」
……あれ、まさか美姫。入学早々、問題を起こすつもりじゃないだろうな?
「だって亮くんなんかと話してもつまらないじゃないの?僕と居た方が美姫ちゃんにとってもいいよ!」
何を根拠にそんなことを言ってくれる葛城め。
おいおい、てか初対面でいきなり名前で呼ぶなよ。
美姫に視線を動かすと拳をプルプル震えさせていた。
「………呼ぶな」
「えっ?何だって」
「……気やすく呼ぶんじゃねぇ!!!それにお前なんかより亮の方がかっこいいし優しいし数倍楽しい!」
美姫の怒声が教室内に響くとクラスのみんなが一斉に視線を向ける。
最初のコメントを投稿しよう!