プロローグ

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小さな声で話をするクラスメイト達。 てか、丸聞こえなんだけど。みなさんそこんところ理解してるのか? 〔どうしたのかな?〕 〔喧嘩?〕 〔関さんって不良なのかな?〕 〔マジ!?超怖いんですけどー〕 〔イケメン野郎は死ね!〕 〔腹減ったなぁ…誰か飯頂戴よ〕 まずいなぁ…この雰囲気はこれからに向けてもまずい。 それよりも葛城の野郎、なんで笑ってやがる。 誰かがパン、パンと手を叩いた。反射的に音が聞こえたほうを見た。 「そこらへんで辞めておきましょう。これから1年暮らして行く仲間ですよ?」 美姫と同じぐらいの身長で全体的に細身の身体、腰まで伸びた黒髪は光の反射で輝いて見える。小さい鼻、整ったまつ毛、綺麗な二重まぶたの目に黒縁メガネをしている女の子。 なんて名前だったかな。自己紹介で見ていた記憶がうっすらある。 黒川さんだっけ? 彼女がそういうと葛城は最後に男の俺からして気持ち悪い笑みを美姫と黒川さんに向けて、自分の席に戻り女子とまた話を始めた。
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