プロローグ

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「ただいまぁ……あ、ああ兄貴居るじゃん!」 玄関から声が聞こえた。たぶん靴を見たんだろう。 あの声はもう一人の妹の真耶。 バタバタと廊下を走る音が聞こえてすぐにリビングの扉が大きな音を発てて開かれた。 「兄貴ぃ!発ぁっー見ぃぃぃぃぃぃ」 「ぐへぇ!?」 そのままの勢いで抱きつかれた俺はキッチンの床に覆いかぶさられた。 「乗るな……辞めろぉぉぉぉぉ!うわぁぁ!?」 「ハァハァ…ハァハァ。クンクンクンクン……ハァ、兄貴の匂いだぁ!スーッ、ハァハァ」 「いい加減にしろぉぉぉー!!!」 俺は思い切り上にいる妹を吹き飛ばした。 飛んで行った妹は床に叩きつけられてカエルの死体みたいになった。 まあ、こいつなら問題はないんだけどな。 「復活ぃ!最近兄貴に冷たくされてもう、限界ですよっ。近親相姦いたしましょう!さあさあ今すぐ」 いやじゃぼけ。
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