プロローグ

23/28
前へ
/658ページ
次へ
真耶は歳が1歳離れた中学3年生の妹だ。 容姿端麗、頭脳明晰に加えて運動も得意だ。 間違いない美少女だ。 中学1年生まではまともだった、はず。ただ、あの頃はあの頃で大変だったが。 自意識過剰でも何でもないが、この真耶はブラコンだ。 少しでも兄離れ出来るようにと最近は冷たくして来たがある意味逆効果だったらしい。 「なぁ、真耶。お前はなんでこんな兄貴が好きなんだ?」 もう真耶はブラコンだというのは家族全員が理解済みだ。 「そりゃ兄貴の好きな所なんて数え切れませんよ!料理が得意な所でしょ、かっこいい、優しい、器用なとこ……」 変態な妹でもべた褒めされると流石に。 「待てっ、分かった。それ以上言うな。恥ずかしい」 「いやん、恥ずかしがっている兄貴も最高です!」 別に真耶が嫌いってわけじゃないし、妹としては好きだ……シスコンではないけど。
/658ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6614人が本棚に入れています
本棚に追加