プロローグ

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「さて、俺も食べるかな……うん、確かにうまいなぁ(チラ)」 モグモグと食べながらも真耶の様子を横目で確認する。 どうしようか考えてる考えてる。何もしなければホント惚れるぐらい可愛いのに。 「兄貴ぃ!口についてるよぉカレー。しょうがないなぁ……ホントしょうがないなぁ、拭いてあげるぅ」 実力行使に出たようだな。しょうがないとかいいつつめっちゃ乗り気だろ。 そんな妹を見ていて安らぐというかなんというか……これが家族団欒というものかな。 俺は真那に黙って口を差し出す。 妹がせっかく行動に移したんだ。妹の言うことぐらい聞いてやるのが兄ちゃんだろう。 別に可愛い妹に口を拭かれるのもたまにはいいや。 シスコンではないからな。
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