動き出す物語

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俺たちを見るとニヤリと笑みを浮かべながら歩いてくる葛城。用がありそうだな、これ。 俺たちの前に来た葛城。 「やあ、関さんおはよう!昨日はごめんね」 「………別に気にしてない」 「ホントッ、良かった~。あ、そうだ。白波くん……放課後少しいいかな?」 ウインクして最後それだけ言って返事も聞かずに立ち去った。 おそらくトイレに行ったんだろう。 「やっぱりあいつは苦手だよ亮~」 美姫、お前は抱きつくな。 「まあ、確かに俺も好きじゃないな。久遠はどう思う?」 ちょっと考える仕草をする久遠。 「僕は別に何とも思わないなぁ…。どうせ関わりないしね。それよりも亮くん、お呼ばれされちゃったね」
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