葛城の宣戦布告

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昼食を終えて3時間分の授業を受けた俺は放課後に葛城と屋上に一緒にいた。 まあ、あれです。行くつもりはなかったけど行かなくちゃならなくなったみたいなんで。 なんでかといいますと……。 時は10分ほど前に遡る。 「亮~、今日は部活動見学の日だから料理部一緒に行ってみない?」 料理部か……美姫には悪いけど、あそこは女子しかいない訳だから、男の俺は遠慮しようかな。 「ごめん美姫……たぶん行けない」 いかにも『なんで!』と言いたそうな顔になる美姫。 「ねぇ、なんで?何か用事あるの」 ……用事か…何も無かったよな確か。 「白波くん話があるから少しいいかな?」 いきなり後ろから葛城がそう言った。 びっくりするわ。気配を消せるのか? あ………葛城との約束があったな。葛城との約束なんてどうでもいいけど、料理部よりはましか。 「美姫…すまん!葛城と少し話があるから行けないんだよ」
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