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「亮!わたしよりそいつを選ぶの!?」
やばい……美姫のお怒りモードだ。
「ホントにすまん!終わり次第料理部行くからごめん。葛城、速く行くぞ」
「じゃあ、屋上にしようか。ついて来てよ」
俺たちは何か言いたそうな美姫をおいて屋上に向かったーーーーーーーーー。
っとこんな理由で現在葛城と一緒にいるんだ。
初めてこの学校の屋上に来たけれど、あんまり風は強くない。
髪が揺れる程度の風を浴びながら葛城は一言目を話す。
「ねぇ、白波くん。君はこの学校の例のルールについて知ってるかい?」
……例のルールって何だよ?
「その残念そうな顔はルールについて知らないね」
さらっと馬鹿にするんじゃない。
「残念そうで悪かったな」
「まあ、気にしないでよ」
「例のルールって何かより、なぜ残念そうな顔なのか教えてもらいたい!」
「ほら、やっぱり君はルールについて知らないね」
あ、ダメだこいつ……まともに話しても埒が明かない。
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