葛城の宣戦布告

3/8
前へ
/658ページ
次へ
「亮!わたしよりそいつを選ぶの!?」 やばい……美姫のお怒りモードだ。 「ホントにすまん!終わり次第料理部行くからごめん。葛城、速く行くぞ」 「じゃあ、屋上にしようか。ついて来てよ」 俺たちは何か言いたそうな美姫をおいて屋上に向かったーーーーーーーーー。 っとこんな理由で現在葛城と一緒にいるんだ。 初めてこの学校の屋上に来たけれど、あんまり風は強くない。 髪が揺れる程度の風を浴びながら葛城は一言目を話す。 「ねぇ、白波くん。君はこの学校の例のルールについて知ってるかい?」 ……例のルールって何だよ? 「その残念そうな顔はルールについて知らないね」 さらっと馬鹿にするんじゃない。 「残念そうで悪かったな」 「まあ、気にしないでよ」 「例のルールって何かより、なぜ残念そうな顔なのか教えてもらいたい!」 「ほら、やっぱり君はルールについて知らないね」 あ、ダメだこいつ……まともに話しても埒が明かない。
/658ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6614人が本棚に入れています
本棚に追加