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「なるほどね……これ以上制裁なんかが起こらんように、措置を取ったわけだ。やっぱ、他の生徒会連中とは違うね」
「む……そうだろう」
副会長だけを尊敬している訳ではないから微妙な顔をしたが、実際副会長は特別なのか頷く副隊長。ここはむしろもっと副会長を褒めれば不機嫌さも取れるだろう。
というか、おれが副会長と比べてどれだけ劣ってるかってのをアピールすれば、こいつの俺に対する血迷った好意みたいのも消えるんじゃないか？
うん、そうかもしれない。いや、絶対そうに違いない。悔しいが、俺はこいつよりだいぶ小さいし、でも副会長だって副隊長より小さいしな。女みたいに思ってるんだとしたら、俺じゃなくてもいい筈……！
「いやぁー、やっぱりすげぇな副会長は。こんだけ勝手なことする親衛隊をここまで気遣ってくれて、しかもそれを仕方なくどころか当然のようにやってくれんだもんな」
「ああ。俺にその話をしたときも、最初から最後まで丁寧で、親衛隊を集めることに申し訳なさそうにさえしていたんだ。俺達を対等に見て下さってる証拠だ」
「へえ！ そりゃ俺には真似出来ねぇな。自分の親衛隊なんて絶対下に見ちまうよ。俺とは違って、ほんと、出来た人だぜ」
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