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隼人や昂とは違う、冷たい声。
それは聞いたことのないものだった。
すぐに振り向くと、そこにいたのはやっぱり知らないやけに男らしくない生徒が3人。
「誰だ、お前ら?」
そう聞くと、一人がわざとらしい笑顔を浮かべて答える。
最初に俺を呼んだのもこいつみたいだ。
「生徒会親衛隊だよ。あんたならよく知ってると思ったけど?」
「っあ! 親衛隊!」
たった今まで考えていたことが親衛隊についてだったから、びっくりしてそう言った。
「お前らが悪いことばっかしてる奴らだな!明良達に友達が出来ないのは、お前らのせいだろ!?」
「はあ!? ふざけたことしてるのはそっちでしょ!?」
「会長様も呼び捨てなんて信じらんない!」
横にいた2人が甲高い声で叫ぶ。
「大体、」
「待って。あなた達は黙ってなよ」
真ん中の奴がそう言うと、2人は渋々といった感じで下がる。
俺は言った。
「それで、俺に何か用かよ!」
「なに、ゆっくり話でもしようと思っただけだよ。普段あんたは教室にいないから、新歓はちょうど良い機会でしょ? だからさ──」
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