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同じく立ち上がった萌貴君が、その男を殴り飛ばした。
「……………え?」
思わず固まる僕。
腕を振り抜いた体制で俯いている萌貴君。ふるふると身体を揺らしていたと思ったら、がばっと顔を上げ、叫んだ。
「きもっち悪いんだよ! このクソ野郎!」
…………………えーと。
「いっつぅ………て、てめぇ……何しや、がる………」
「こっちのセリフだ! このエロオヤジ! 変態!」
………とりあえず。
「私はちびじゃないです」
「言ってる場合か!」 (雪斗に蹴られた人)
雪斗は知った。
これがカオス。
イ
義兄曰わくいらん知識を頭で流している内に(状況を作ったのは雪斗)、萌貴君が殴った生徒は萌貴君に反撃しようとするが、
「近寄んな馬鹿!」
「のぐぁ!?」
いとも簡単に返り討ちに遭う。
どうゆーことですか?
けどこれは、チャンスかもしれない。雪斗は口を開いた。
「もう捕まえることは出来ませんね。諦めて下さい」
「! ちっ、クソ!」
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