6、新入生歓迎会 後半戦

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同じく立ち上がった萌貴君が、その男を殴り飛ばした。 「……………え?」 思わず固まる僕。 腕を振り抜いた体制で俯いている萌貴君。ふるふると身体を揺らしていたと思ったら、がばっと顔を上げ、叫んだ。 「きもっち悪いんだよ! このクソ野郎!」 …………………えーと。 「いっつぅ………て、てめぇ……何しや、がる………」 「こっちのセリフだ! このエロオヤジ! 変態!」 ………とりあえず。 「私はちびじゃないです」 「言ってる場合か!」 (雪斗に蹴られた人) 雪斗は知った。 これがカオス。   イ 義兄曰わくいらん知識を頭で流している内に(状況を作ったのは雪斗)、萌貴君が殴った生徒は萌貴君に反撃しようとするが、 「近寄んな馬鹿!」 「のぐぁ!?」 いとも簡単に返り討ちに遭う。 どうゆーことですか? けどこれは、チャンスかもしれない。雪斗は口を開いた。 「もう捕まえることは出来ませんね。諦めて下さい」 「! ちっ、クソ!」
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