6、新入生歓迎会 後半戦

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怒りを乗せた言葉で言う。相手は幼い子供ではない。 優しく語りかける。偽りの仮面に気づかれてしまった今、その必要は、もう無い。 「私は、隠しているだけです。そしてそれは、人に言う必要が無いものなんです」 こちらを見つめる彼を真っ直ぐに見て話す。 「私は、自らの思いを、考えを、気持ちを、偽っているわけではありません。そして私にはちゃんと、友達がいます。例え少なかったとしても、それが私にとって一番の幸せなのです。」 僕は自分の気持ちを伝える為に、笑顔を作るだけ。 悲しいことも 嬉しいことも 楽しいときも 苦しいときも つまらないのも 面白いのも 怒りも ただ、全ての感情を、自分の思いを伝える為に、作るのだ。 彼を、睨む。 なのに彼はまだ、わからない。 「違うっ! 雪斗はほんとは、幸せだなんて思ってない! 自分に嘘吐いてるんだ!」 「そんなことありません!」 あまりの言い草に思わず、とうとう怒鳴ってしまった。
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