6、新入生歓迎会 後半戦

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冷静になれと、自分に言う。 「そして彼らも、私を信じてくれています。これは、信頼し合っていると呼べませんか?」 黙っていた萌貴君が、ゆっくりと口を開く。 「……確かに他の奴らは雪斗を信頼してるのかもしんないけど、俺が言いたいのはそこじゃない」 僕が叫んだ所為か、萌貴君はさっきとは打って変わって声のトーンが下がっている。 顔も今までの様子からは想像も付かない程真剣な表情だ。 けれど僕の感情はむしろ高まっていくようだった。 納得していない彼に腹が立つ。 理解力が何故こんなにも、ない。 「俺が言いたいのは……雪斗は、みんなを信じてないから、笑顔を作るしかないんじゃないのか?」 「それは違います……!」 何と言ったら良い? 「私が笑顔を作らなければならないのは、信じる信じないなんて関係ありませんっ!」 本当は、言い訳みたいなことはしたくないのに。 「だったら、だったらおかしいだろ!」 「何がですか!」
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