6、新入生歓迎会 後半戦

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階段を見つけて駆け(カケ)下りる。 鬼と鉢合わせるのだけは避けたいけど、同じ階にいてもその内逃げ場が無くなるだろうから。 違う階に降りて、また廊下を走る。 やはり制服だと動きづらい。鬼ごっこなんてやるのは今年で最後だけど、来年からは体育着でやるよう提出しておこう。 「あっ、副会長様!」 「何っ!?」 そんなこと決意してる場合じゃなかった。 死角に目を配り、必死で逃げる。 息が切れる。もう感情なんて関係無しに顔が苦しげな表情に変わった。 僕を呼ぶ声に混じって色気が……みたいな声が聞こえるけど聞かなかったことにする。 さっき終了10分前の放送があった。が、最後まで走り切れる筈がない。何とか手を打たなければ。 ドアが開けっ放しになっている教室を発見。誰も中にいないのを一瞬の内にで確認し、雪斗はそこへ飛び込んだ。 「教室に入った!」 「両方のドアを塞げ!」 当然それに続いて入ってくるだろう鬼と雪斗の距離は、大してない。
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