7、結果発表とその後

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きっと何とかしてみせる。そう意気込んでいた僕に、全く別の脅威が訪れようとしていたなんて、わかる筈もなかったんだ。 ☆ 新歓が終わって2日目の放課後。俺は実質生徒会親衛隊の専用となっている会議室にいた。 専用とは言ったが、自由に入れるのは隊長である俺と副隊長の浅井邦宏(クニヒロ)だけだ。 他の奴らは鍵を手に入れようと職員室なんかに行ったところで貰えることはないだろう。俺らと風紀の許可が必要になるのだ。 ところで俺は今黙々と宿題をやっている。だがあまり手についていないのは、2日前……つまり、新歓が終わってから続いていることだった。 俺はあの日、副隊長に捕まった。親衛隊の隊長を副隊長が捕まえるなんて聞いたことがない、そう! 誰かに狙われるにしても、景品にすら興味ない副隊長だけは絶対にないと思っていた、だと言うのにあの野郎どういうつもりだ……! 「うぁぁ………」 思わずうめき声をもらして机につっ伏す。 実際、ただ捕まえただけならそんなに悩まないのだ。 他の奴に捕まえられるより安全だし、心配してくれたというならまぁ許す。
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