7、結果発表とその後

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「べ、別に……生徒会目当てで入ったわけじゃねぇけどよっ……」 検討はずれなことを言ってるのは自覚している。副隊長が言いたいのはそういうことではない、ということは。 案の定(アンノジョウ)、本当に不思議そうな顔をして副隊長はこっちを見ている。 「鬼ごっこで命令の内容を具体的に言わない奴は、内容が決まっていて、相手も当然知っていることだからだ。唯一の生徒会企画であり、1人しか捕まえてない奴の大半がそれを選ぶ。親衛隊なら尚更だ」 まっすぐ俺を見て淡々と話す副隊長から、俺は目を反らし続けるしかない。頬が熱くなっていくのを止めたかったが、無情にも副隊長はその続きを紡いだ。 「俺の命令は、デートだ。生徒会とのデート権を得た生徒達と共に合同ツアーの形で参加出来る企画を、お前は知らないのか?」 「……知ってるに、決まってんだろ」 こいつは本当に、わけわかんねぇ。 「親衛隊が少しでも生徒会と関われるようにお互いを捕まえて参加しようとさえする新歓の目玉だろ」
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