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「なら、何でわざわざ、」
「俺は！」
副隊長をギロリと睨みつけて、
「俺はっ、お前の親衛対象じゃねぇだろうが！」
叫ぶように言うと、副隊長はきょとん、とした顔をしやがった。何で驚いてんだよ！
「俺捕まえた後、副会長捕まえようとかも全然せずにさっさと体育館に帰って来ちまうし！ 俺が他の知らねえ奴とかに捕まえられないように自分がとか言ってたけど、なら俺とデートなんてする必要ねぇだろうが！ 何で、お前はっ」
勢いで言っちまおうかと思ったが、つい言葉が切れちまってつっかえる。ちょっと呆けた顔で俺を見てるこいつが死ぬ程むかつく。
「何で俺を、捕まえた!? 何で俺相手に当然のようにデートなんて命令すんだ！」
核心を迫る俺。赤くなる必要なんてないし、止めたいのに、止めらんねぇ。
俺は腐男子だ。想像出来ない筈がないし、むしろするなっつう方が無理だし、まぁそれで何で赤くなるって自分に突っ込みたいところだけど！
副隊長俺を見たまましばらく黙ってると思ったら、視線を離して首を捻った(ﾋﾈｯﾀ)。
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